S04計算力学固体2級標準問題集第9版調査_1章問題比較

1章の問題を比較します。比較対象は、第8版。

削除2問、新規4問(2016/8/13追記)

第8版 第9版
1-1 1-1
1-2 1-2
1-3 1-3
1-4 1-4
1-5 1-5
1-6 1-6
1-7(新規)初期値・境界値問題(Initial value problem/Boundary
value problem)
1-8(新規)支配方程式
1-9(新規)1階微分の差分近似
1-10(新規)2階微分の中央差分近似
1-7 1-11
1-8 1-12
1-9(応力テンソル,主応力) 削除
1-10(仮想仕事の原理) 削除

 

S03計算力学固体2級標準問題集第9版調査_問題数

各章の問題数の比較をしました。
比較対象は、第8版3刷。増減をどう解釈するべきかは追々考えて行きます。

章番号 章タイトル 第8版3刷 第9版
1 計算力学のための数学の基礎 10 12
2 固体力学の基礎 42 44
3 熱伝導の基礎 12 11
4 有限要素法の定式化 32 31
5 有限要素法の実践 29 29
6 数値計算法の基礎 16 14
7 要素テクノロジーの基礎 19 17
8 モデリングの基礎 24 32
9 境界条件の使い方の基礎 38 33
10 プレポスト処理の基礎 27 43
11 結果の検証の基礎 19 17
12 コンピュータの基礎 35 27
13 計算力学技術者倫理 10 12

S02計算力学固体2級標準問題集第9版調査_参考文献

参考文献です。削除された文献は省略しました。第8版との違いです。

材料力学、弾性力学
追加書籍:日本機会学会編、JSMEテキストシリーズ演習 材料力学、(2010)、日本機械学会。
書籍改訂:日本機械学会編、機械工学実用便覧 改訂第6版(1990)->第7版(2011)。

有限要素法
追加書籍:
長嶋、これだけ!有限要素法、(2015)、秀和システム。
邵、基礎からわかる有限要素法、(2008)、森北出版。
矢川・吉村、シリーズ現代工学入門 計算固体力学、(2005)、岩波書店。

書籍改訂:
菊池、有限要素法概説 (1980)->(新訂版),(1999)
日本計算工学会編;竹内・樫山・寺田,計算力学:有限要素法の基礎(2003)->(第2版),(2012)。

V&V
追加書籍:
白鳥・越塚・吉田・中村・堀田・高野,工学シミュレーションの品質保証とV&V,(2013),丸善出版。

数学,数値計算
追加書籍:
日本機械学会編,JSMEテキストシリーズ 機械工学のための数学,(2013), 日本機械学会.
日本機械学会編,JSMEテキストシリーズ 演習機械工学のための数学,(2015), 日本機械学会.
片岡・安田・高野・芝原,数値解析入門,(2002),コロナ社.
片桐・室岡・志賀,新・数学とコンピュータシリーズ 数値計算,(1995),東京電機大学出版局.
長谷川・吉田・細田,工学のための数値計算,(2008),数理工学社.
安田,数値流体基礎,(2008),コロナ社.
コンピュータ関連追加書籍:半谷・見山・長谷川,コンピュータ概論,(2008),コロナ社.
安井・木村・辻,コンピュータ概論 基本を学ぶ,(2011),オーム社.
白鳥他,コンピュータ概論(未来につなぐディジタルシリーズ),(2013),共立出版.
寺嶋・朴・安岡・平野,はじめて学ぶコンピュータ概論・ハードウェア・ソフトウェアの基本,(2016),コロナ社.
栢木,イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術管理室,(2016),技術評論社.

S01計算力学固体2級標準問題集第9版調査_目次、キーワード

8/2に全面改訂された標準問題集第9版(2016/7/31)が郵送されて来ましたので、その調査を開始します。

先ずは、第8版との違いを調べます。問題自体を調査する前に、目次等を調べます。第8版は「第8版」又は「第8版3刷」を使用します。これらの違いは軽微です。今日は第8版3刷を使用します。

「はじめに」を比較しましたが、編集上のごく僅かな差が有るだけでした。

「本書の使い方」の違いは、各章のタイトル変更に伴う物とごく僅かな編集上の変更でした。

目次の違い

4章が、「有限要素法の基礎I」から「有限要素法の定式化」へ。

5章が、「有限要素法の基礎II」から「有限要素法の実践」へ。

7章が「要素の選択」から「要素テクノロジーの基礎」へ

認定技術者の認定レベル

大はずれを出すことなく->大きく誤ることなく

分野及びキーワード

分野及びキーワード)1章:ベクトル解析削除。以下は追加。行列式、テイラー展開、偏微分、グリーンの公式、初期値・境界値問題。

分野及びキーワード)2章:削除は、平面応力、平面歪、軸対称。変更は「梁の曲げ変形」->「梁の曲げ」。追加は、引張・圧縮・捻じり、主応力、フリーボディダイアグラム、ミーゼスの相当応力。

2016/08/30「梁の曲げ変形」の箇所を修正。

分野及びキーワード)3章:削除は輻射伝熱。追加は、フーリエの法則、熱伝導率、及び伝熱問題の境界条件。

分野及びキーワード)4章:「連続体と離散化の関係」->「連続体の離散化」に変更。「変位-ひずみ関係・マトリックス(変位関数・形状関数)」->「ひずみ-変位関係」と「形状関数」に変更。「応力-ひずみ関係・マトリックス(構成方程式)」->「応力-ひずみ関係」へ。

分野及びキーワード)4章:「剛性方程式」->「剛性マトリックス」へ変更。

分野及びキーワード)5章:削除は、「誤差」と「熱ひずみ」。

野及びキーワード)5章:追加は、「境界条件の基礎」と「有限要素法のアルゴリズム」。変更は、「変位境界条件の処理」->「変位境界条件(幾何学的境界条件)の処理」へ、「荷重境界条件の処理(集中力、表面力、体積力)」->「荷重境界条件(力学的境界条件)の処理」。

分野及びキーワード)5章:「熱応力の処理」も削除。

分野及びキーワード)6章:削除されたのは、精度、使用メモリー、ソルバーと計算時間。変更されたのは、「内挿・外挿」->「補間」、「ソルバー(直接法と反復法)」->「連立一次方程式のソルバー」。

分野及びキーワード)7章:削除されたのは、「要素と数値積分」。追加されたのは、「構造要素と連続体要素」、「ベルヌーイ・オイラーはり要素」。変更されたのは、「要素と解析精度、解析時間との関係」->「要素と解析精度、解析時間」。

分野及びキーワード)8章:削除されたのは、「現実問題からソリッドモデルへ」、「現実問題から対称問題(形状・境界条件)へ」。追加されたのは、「解析目的の設定」、「構造のモデル化」、「材料のモデル化」。

分野及びキーワード)8章:変更されたのは、「現実問題から1次元モデル(トラス、はり)へ」->「1次元モデル(トラス、はり)」。

野及びキーワード)8章:変更されたのは、「現実問題から2次元モデル(平面応力、平面ひずみ、一般化平面ひずみ、軸対称)へ」->「2次元モデル(平面応力、平面ひずみ、一般化平面ひずみ、軸対称)へ」。

分野及びキーワード)9章:変更されたのは、「剛体モードと境界条件」->「剛体モード」

分野及びキーワード)10章:追加されたのは、「FEMの作業手順」。

分野及びキーワード)10章:変更されたのは、「CADファイル形式の名称」->「データ形式(CAD、STL、CSV)」

追加されたのは、「CADに関連する知識(CADの曲面、パラメトリック機能)」。

変更点:「メッシュ作成上の一般的注意事項(要素のゆがみ、要素寸法変化、応力集中部、曲げ変形)」->「メッシュ作成上の一般的注意事項(要素データの検証、要素の特徴、応力集中部、自動メッシュ生成、アセンブリ)」

変更点:「変位・ひずみ・応力の出力(節点量、積分点量)(応力の各成分、相当応力)」->「出力する物理量(変位・ひずみ・応力)」

変更点:「結果の可視化(コンター図、ベクトル図、主応力図)」->「可視化(コンター図、ベクトル図、主応力図、描画技術)」

変更点)11章:削除された物は、「応力集中部のメッシュ設定と精度」。「V&V」が追加された。

変更点)11章:変更された物は、「材料力学公式との比較」->「理論解との比較」、「解析結果の良否の定性的判別」->「解析結果の良否の定性的評価」、「入力データの単位と出力データの単位の関係」->「単位」

変更点)12章:追加された物は、システムの構成と方式(クライアントサーバシステム)」。削除された物は、「CAEプロセス」。

変更点)12章:変更された物は、「ファイル転送」->「ネットワーク技術(データ転送等)」、「計算精度」->「情報の基礎理論(計算誤差、文字コード、整数の四則演算)」、「記録媒体」->「ハードウェア(補助記憶装置)」。

変更点)12章:「プログラミング言語」と「ファイル形式」と「OS」->ソフトウェア(OS、記憶装置、プログラム言語)」

変更点)13章:追加された物は、「技術者倫理」と「業務委託上のトラブル」。削除された物は、「ミス発見時の対応」。