S49計算力学固体2級標準問題集第9版調査_問12-7(新規)

50秒掛かりました。

ネタばれ注意です(正解を書きます)。
問題文の全文引用はしません。自分で入手して読んで下さい。

問題文のテーマは「CPU」です。ポイントは、「プロセッサの処理」、及び「正しくないもの」です。

「正しくないもの」を選択するという事は、「正しいものが3個有る」という事です。

全ての選択肢に順に目を通します。

選択肢①の要点は「FPUは浮動小数点演算を高速に行う」です。Floating Point Unitです。FPUは今は付いてないCPUが無いので、この単語自体耳にする事がほぼ皆無になりました。正しいと判断します。

選択肢②の要点は、「GPGPUはGPUを用いて並列処理を行う技術である」です。GPGPUとはGeneral-purpose computing on graphics processing unitsです。正しいと判断します。

選択肢③の要点は「DSPはディジタル信号処理固有の積和演算に特化しているので、条件分岐には向かない」です。DSPはdigital signal processorでCAEには全く関係しないハードウェアだと認識しています。こんな事迄尋ねられるのかと思います。正直これが正しいかどうか筆者には分からないので、保留にします。

選択肢④の要点は「乗算は加算より多くの命令ステップを有するが、キャッシュにより加算並のステップで処理出来る」です。残念ながら明確にどこがまずいか指摘出来ないのですが、何か違うだろうという印象です。こちらを正しく無いと判断する事にします。

よって解答は、④。

解説を読んだ上での考察:

キャッシュはメモリーアクセスの高速化であって、乗算演算の高速化では無いという事きっちり理解しました。

S48計算力学固体2級標準問題集第9版調査_問11-17(新規)

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問題文のテーマは「V&V」です。ポイントは、「Verification」、「Validation」、及び「誤っているもの」です。

「誤っているもの」を選択するという事は、「正しいものが3個有る」という事です。

そもそもverifyとはどのような事を指すのでしょう?随分昔ですが、アメリカのスキー場でレンタルスキーを借りました。その時に「ビンディングの強さの設定が規定通りであるかどうか、自分で目盛りを見て確認せよと」と指示を受けました。実際に使われた単語は「verify」でした。「嘘付いて無いか、又は設定ミスをして無いかチェックせよ」という事です。そこには意図が入る余地は有りません。安全規定と実際の設定値との比較です。自分がこうしたいでは無いのです。一方validateはどうでしょう?残念ながらvalidateについては、このような単語の実感を知る良い機会は有りませんでした。

Longmanの英英辞典でvalidateを引くと、 “to make a document or agreement officially and legally acceptable”と書いてあります。このacceptableという点がポイントだと思います。

全ての選択肢に順に目を通します。

選択肢①の要点は「数理モデルにおいて、その数式が正しく解けているかどうかを調べる事がverificationである」です。数式を解く時にミスして無いという事でverificationで良いと思います。正しいと判断します。

選択肢②の要点は、「数理モデルを離散化し、実装した解析コードが正しく動作するかどうか調べる事がCode verificationである」です。実装にミスして無いという事で、正しいと判断します。

選択肢③の要点は「現実の物理現象より平易な問題で理論解が分っている問題に対して解析を行い、解析結果が正しい事を調べる事をValidationと言う」です。ここには意図は出て来ないので、Validationでは有りません。誤っていると思います。この時点で解答は、③と決まりですが、最後迄見てみます。

選択肢④の要点は「現実の物理現象から抽出した概念モデルに対し、数理モデルに基づいて行った解析結果と概念モデルを表す物理モデルに対して行った実験を比較し適切なモデル化と解析を行ったかどうかを調べる事をValidationと言う」です。実験結果と照らし合わせてacceptableかどうか決めるという点でValidationと呼んで良いと思います。正しいと思います。

解説を読んだ上での考察:

特に有りません。