A07_ADVENTURE Magnetic チュートリアル解析編

次は、いよいよ解析です。と言っても解析自体は、各1行の入力だけです。各パラメータ、ファイル内記述の意味については、チャンスがあれば説明したいと思いますが、とりあえずmagneticのマニュアルを参照ください。

 

(A) 非線形解析

非線形解析はtest/staticフォルダーに移動し、advmagを実行します。以下のようになります。

> cd static
> advmag_static-s -mtrldat-file mtrl.dat ./

解析が成功したら、paraviewで結果を見る準備を行います。testフォルダー下にmodel_oneというフォルダーを新たに作成し、model1cs_18.advファイルをmodel_oneフォルダーにコピーします。その後、advmag_makeUCDプログラムでparaview用データに変換します。手順は以下です。

> mkdir ./model_one
> cp model1cs_18.adv ./model_one/input.adv
> advmag_makeUCD -vtkfile -mtrldat-file mtrl.dat ./

 

(B) 定常解析

定常解析は以下のコマンドで実行可能です。

> cd TH
> advmag_th_eddy-s -mtrldat-file mtrl_th.dat ./

解析が終了すると、同じくparaview用データを準備します。

> mkdir ./model_one
> cp model1cs_18.adv ./model_one/input.adv
> advmag_makeUCD -vtkfile -mtrldat-file mtrl_th.dat ./

 

(C) 非定常解析

非定常解析の場合、initialファイルの取り扱いが必要となります。initialファイル無しでも計算は可能ですが、せっかく定常解析が終わっているので、定常解析の結果をinitialファイルとして使うことにします。test/TH/resultフォルダー内のファイルをtest/NS/initialフォルダーにコピーすることで可能です。

> cd NS
> mkdir ./initial
> cd ../TH
> mv ./result/*.* ./initial

次に解析を行います。

> cd ../NS
> advmag_ns_eddy-s -mtrldat-file mtrl_ns.dat -delta-t 8.33333e-04 -time-step 20 -inivalue-type real ./

無事終了すれば、paraview用データを準備します。

> mkdir ./model_one
> cp model1cs_18.adv ./model_one/input.adv
> advmag_makeUCD -vtkfile -mtrldat-file mtrl_ns.dat ./

後は、paraviewを起動し解析結果を見ます。

 

文責 Hide (2016.9.18)

A06_ADVENTURE Magnetic チュートリアル メッシュ編

ADVENTURE Magnetic チュートリアルを行います。
メッシュ作成までを”メッシュ編”で、解析を”解析編”で公開します。

モデルは実用的には意味が無いですが、Magneticで使われるコイル、ハード材、ソフト材、渦電流解析のためのAl非磁性導電材を含んでおり、このモデルで非線形解析、定常渦電流解析、非定常渦電流解析が一通りテストできるようになっています。
練習に必要なCADデータ等はmagtest.zipで添付しておきます。必要に応じて解凍して使ってください。

magtest

モデルの外観は以下のようになっています。直方体が解析空間、黄色がコイル、青色がソフト材、赤色がハード材、灰色が非磁性導電材(Al)材を表しており、コイルには上下方向に電流が流れる設定にしてあります。

tmp3_2

フォルダーは以下のようなフォルダ形式を想定しています。testフォルダーでメッシュ作業を行い、非線形計算をtest/static、定常渦電流計算をtest/TH、非定常渦電流計算をtest/NSで行います。test
test / static
test / TH
test / NS
あらかじめzipファイルをtest、 test/static、test/TH、test/NSフォルダーで解凍します。
最初は、testフォルダーでメッシュデータを準備します。この部分は、ADVENTURE の標準手続きです。手順は以下です(> は、Linuxプロンプト)。

> ADVENTURE_TriPatch air air
> ADVENTURE_TriPatch coil coil
> ADVENTURE_TriPatch al al
> ADVENTURE_TriPatch soft soft
> ADVENTURE_TriPatch magnet magnet
> mrpach air.pcm air.pcg coil.pcm coil.pcg -o tmp1.pcm -g tmp1.pcg -v tmp1.wrl
> mrpach tmp1.pcm tmp1.pcg al.pcm al.pcg -o tmp2.pcm -g tmp2.pcg -v tmp2.wrl
> mrpach tmp2.pcm tmp2.pcg soft.pcm soft.pcg -o tmp3.pcm -g tmp3.pcg -v tmp3.wrl
> mrpach tmp3.pcm tmp3.pcg magnet.pcm magnet.pcg -o model1.pcm -g model1.pcg -v model1.wrl
> advtmesh9p model1 -d
> advtmesh9m model1c
> advtmesh9s model1c
> msh2pch model1cs.msh 18
> bcGUI model1cs_18.pch model1cs_18.pcg
> advmag_makefem model1cs.msh model1cs_18.fgr model1_18.cnd material3.dat model1cs_18.adv
> adventure_metis -HDDM -difn 1 model1cs_18.adv ./ 250

bcGUIでは、6面体全てを自然境界条件に設定し、model_18.cndという境界条件ファイル名でセーブします。model_18.cndファイルも一応添付されているので、bcGUIプロセスをスキップしても大丈夫です。

ここまでは、非線形、定常、非定常解析とも共通です。出来上がったmodel1cs_18.advファイルは、static、TH、NSフォルダーにコピーしておきます。

文責 Hide (2016.9.18)

S77計算力学固体2級標準問題集第9版調査_10章解説比較

10章の解説を比較します。

第8版 第9版 第8版解説 第9版解説
12-12選択肢③の4番目が3)->2) 10-1 (-) 全く同じ
12-13 10-2 (-) 全く同じ
12-10 10-3 (-) 全く同じ
12-11 10-4 (-) 全く同じ
10-2 10-5 (-) 全く同じ
10-9 10-6 (-) 全く同じ
5-21 10-7 (-) キーワード変更

「誤差」->「応力集中部のメッシュ分割」

5-22 10-8 (-) キーワード変更

「誤差」->「応力集中部のメッシュ分割」

5-20 10-9 (-) キーワード変更

「誤差」->「応力集中部のメッシュ分割」

10-8 10-10 (-) 全く同じ
10-11 10-11 (-) 全く同じ
7-7 10-12 (-) 全く同じ
10-3 10-13 (-) 全く同じ
10-4 10-14 (-) 全く同じ
10-5 10-15 (-) 全く同じ
10-7 10-16 (-) 以下追記

「正規化座標系」->「正規化局所座標系」

「ゆがみは」->「ゆがみ(skew)は」

「要素のアスペクト(aspect)比」->「要素の縦横の寸法比であるアスペクト比(aspect ratio)」

最後の1文。「台形の要素の上辺…チェック項目になり得る」

10-12 10-17 (-) 全く同じ
10-13 10-18 (-) キーワード変更

「メッシュ生成」->「メッシュ作成」

10-14 10-19 (-) キーワード変更

「メッシュ生成」->「メッシュ作成」

10-15 10-20 (-) キーワード変更

「メッシュ生成」->「メッシュ作成」

12-1 10-21 (-) STLに関する説明追記。多いので省略。

 

12-4 10-22 (-) 参照する問題番号が変更されたり、削除された事による変更。

以下変更

「解答・解説参照」->「解説参照」

12-5 10-23 (-) 全く同じ
10-27 10-24 (-) 全く同じ
10-25 10-25 (-) 全く同じ
10-26 10-26 2箇所、線->面。誤記訂正と思われる。 (-) 全く同じ
10-27(新規)品質の悪いCADデータ
10-28(新規)CADから読み込んだデータの修正
10-29(新規)アセンブリ
10-16 10-30 (-)  キーワード変更

「出力関係」->「出力する物理量」

10-31(新規)出力する物理量
6-10 10-32 (-) キーワード変更

「数値積分」->「応力の出力」

6-14 10-33問題文冒頭 ガウスの数値積分->応力評価 (-) キーワード変更

「補間」->「応力の出力」

以下変更

「ガウス(Gauss)の」->「ガウスの」

「応力・ひずみマトリックス」->「応力-ひずみマトリックス」

「評価できる。」->「評価できるが、」

10-34(新規)ひずみ・応力の出力
10-35(新規)異種材料境界の応力の出力
10-21 10-36 (-) 全く同じ
10-22 10-37 (-) 全く同じ
10-23 10-38 (-) 全く同じ
10-18 10-39 (-) 全く同じ
10-17 10-40 (-) キーワード変更

「結果表示」->「応力ベクトル図」

10-19 10-41 (-) キーワード変更

「結果表示」->「応力ベクトル図」

10-20 10-42 (-) キーワード変更

「結果表示」->「コンタ図」

10-24 10-43引っ張られ->引張られ (-) キーワード変更

「可視化方法」->「コンタ図」

10-1(メッシュ作成上の注意) 削除
10-6(メッシュ作成上の注意) 削除
10-10 7-12