S1_005計算力学固体1級講習会2日目を開催-2級の復習について

昨日計算力学技術者固体力学1級の講習会の2日目を開催しました。
受講者は2名でした。
いずれも昨年2級を受かった方でしたが、既に2級の学習内容をかなり忘れているとの事でした。
ちなみに2級については弊社テキストを購入されていませんし、弊社講習会も受講されていません。

2級の事を忘れているのでは無いかという事は1日目の講習の中で感じていたので、昨日確認した所「そうだ」との事でした。2級の問題集を読み返したが忘れている事が多かったとの事です。
1級の学習は2級の知識が前提となっている部分が多いので、その知識が曖昧だったり記憶に無いままで1級の学習をしても消化不良を起こす事が懸念されます。

昨日はその対策として2級の標準問題集の索引を印刷してお渡ししました。又本ブログでも公開している2級の重要単語集を印刷してお渡ししました。2級の復習をする時は、大抵の場合、xxという単語に関連してどのような知識が2級で述べられていたか調べるという状況が予想されます。その時に索引が有るのと無いのとでは大違いです。索引が無ければ一所懸命標準問題集のこれはという所をめくってその単語を探す事になります。その行為自体無駄では無いのですが、効率という点ではいまいちです。索引があれば瞬時にその単語が言及されているページを読む事が出来るので、知りたい知識にすぐに辿り着けます。

この索引は単独で販売する事も考えてますので、欲しい方はご連絡下さい。

1級標準問題集の索引は現在作成中です。

後、勉強の方法ですが、自分が何を学習したかを電子媒体に記録する事を強くお勧めします。それはエクセルであってもワードであっても構いません。これについては別の記事を起こしたいと思います。

S1_004計算力学固体1級標準問題集第8版調査_問題数

今弊社で持っているのは第8版(刷は無記入)2011/09/30です。2017年版は第9版4刷みたいですがまだ入手出来てませんので、第8版の各章の問題数を調査しました。

章番号 章タイトル 第8版
1 非線形解析における応力と歪 15
2 材料非線形(弾塑性、クリープ、粘弾性) 30
3 幾何学的非線形 16
4 境界非線形(接触) 11
5 破壊力学・疲労解析 23
6 動的解析 17
7 伝熱解析 11
8 要素テクノロジー 16
9 数値解析法 15
10 解析の検証と品質保証 21
11 情報処理 16

S115:機械学会計算力学技術者合格対策テキスト2級/1級販売状況(2017/4/27以降)

日本機械学会 計算力学技術者1級・2級 (固体力学分野) 合格対策テキストの今年4月27日以降の販売状況です。

(9/14追記:1件抜けが有りましたので、追記します)

皆様ご健闘をお祈りします。

番号 注文日 個人/会社 備考
1 2  2017/06/21 個人 テキストのみ。
2 1 2017/06/21 個人 テキストのみ。1と同じお客様。
3 1 2017/07/07 会社 5日間コース受講
4 1 2017/07/07 会社 5日間コース受講。3と同じ会社所属。
5 2 2017/08/19 個人 テキストのみ。
6 1 2017/08/19 個人 テキストのみ。5と同じお客様。
7 1 2017/09/10 個人 テキストのみ。
8 2 2017/09/13 個人 テキストのみ。

S1_003書評:例題で学ぶ連続体力学(その3)

読みながらの書評なので、まとまりの無い文章になってしまいますが、又少し読み進みました。

従来「応力ベクトル」と呼んでいた物を「応力テンソル」との対比で「一体応力はベクトルなのかテンソルなのかどっちなんだい」という迷いが有りましたが、この本の説明では「表面力ベクトル」という説明だったので明解に成りました。(2.1.1項)

棒の応力とコーシーの応力がどう整合が取れるのかの説明が2.2.3項に明解に繰り広げられてました。実は、弊社ソフトMeshman_主応力にはコーシー応力と棒の応力を対比する機能が有るのですが、それをどう説明するかについて考えあぐねていました。本書の説明で非常に良いヒントを頂きました。

力の状態を説明するのに、点に付随する物理量のみでは駄目だという説明が非常に良かったです。詰まり、点に現れる力のベクトルは無数に存在するので、力の状態を表す物理量としては、扱い難いのです。結局断面を使用するという事なので、先刻承知という感じですが、このように説明されると妙に納得します。

例題が実に具体的で良いです。例題3.1を自分でも実際に解いてみました。
例題が易しそうに見える為、答えを見る前に自力で解いてみようという意欲が湧いて来ます。
結局間違えましたが、解説も非常に丁寧であり、最後迄読む気力を維持する事が出来ました。

紹介して無い部分でも良さそうな部分が有りますが、未だ上っ面しか読めておらず、ちゃんとした評価が出来ません。ここで一旦書評は終了したいと思います。